||| WHY? LANDINGNETSLING |||

大野ゆうきプロデュース "SEASCAPE ランディングネットスリング" とは?

本製品は「ランディングネットを背負って持ち運ぶ為のストラップ」です。持ち運びからランディングまでの1連の動作をスムーズに行える様にデザインされており、独自のストラップ固定方式により、仕舞寸法65cm以上のシャフト(5-6mクラスの玉の柄)であればあらゆるモデルに使用可能です

製品背景

都市部のシーバス釣りにおいて必須とも言えるランディングネットですが、各部品がバラバラに開発され対象魚も様々であったが故に、持ち運びからランディングにいたるまでの各動作において、使い易い製品は開発開始当時ありませんでした。ストラップと言えば別に購入する物品では無く、純正品は常時使用出来る程のクオリティーではありません。当時タモ網ほど持ち運びし難い釣り具は無かったのです。持って歩くには手に持つか、腰に引っ掛けるか、ライフベストを着て背中に引っ掛けるか。いずれも大変邪魔になりますし、実釣時や使用後はどこかに置くしかありません。立てかけておいたタモはいざ魚がヒットすると倒れて手の届かない所へ行ってしまいます。
本品は軍用ライフルスリング並みの製造技術と、大野ゆうきによる実に4年強の実釣テスト期間を経て完成されました。

||| Products.. |||
||| SEASCAPE |||

要求事項の解決

1. 従来のストラップはマウント方法の問題や、ストラップ構造を理解していない等の事から、背負った時にタモが横を向きやすい傾向にありました。これは単に移動時にぶつかり易いだけで無く、疲れ易くもなります。本製品は独自の構造により3カ所の接続部分で完全に固定され、最適な状態を維持し続ける事が可能です。(必ず取り付け方の説明をご一読の上、位置を決めて下さい。また、これらは仕舞寸法65cm以上のシャフト限定になります。短いシャフトの場合、取付は可能ですが、タモが横を向いてしまいます。)

2. シャフトを縮めた状態で保持するには、コルクやゴム、EVAでシャフトに刺す方法が主流です。しかしながらこの方法は大体において、きつ過ぎるかゆる過ぎるかのどちらかです。素材の反発具合に頼る以上経年劣化で安定もしません。当初は機械的に解決する方法も考えましたが、汎用性が無くなにより信頼性に乏しいです。 今回しっかりと固定されたストラップの上部に引っ掛ける部分を設置、網の先端に装着したゴム紐を引っ掛ける事で保持する方法を選びました。これによりシャフト側に保持機能が必要無くなり、また、ジョイントパーツにもロック機能が不要になりました。つまり携行時の状態から一切の操作無くタモが展開、シャフトを伸ばす事が可能になったのです。

3. キャリーハンドルは移動時に「タモを真っ直ぐに保持する」為に追加された仕様です。持ち運びの際に意外に問題になるのは、シャフトが太くて持ち辛いという点です。これには大きく2つの状況が考えられますが、まず1つ目に例えばロッドと一緒に片手でタモを持ちたいといった場合、車のドアを開ける、エレベーターのボタンを押すといった何気ない行動にも大変便利な仕様です。 次に移動時にもタモのシャフトを直に持つと地面と平行になりますが、これが持ち辛くストレスになります。この際ハンドルに指を引っ掛ける様に持てば快適に持ち運び出来ます。

4. 肩当部分は素材、幅など極めてテストが難航した部分です。市販の材料はその多くが単にナイロン製の平紐であり、そもそも体に当てる為に作られてはいないのです。エッジが尖って硬い通常の素材では首にこすれ、肩も痛くなってしまいますし、逆にソフトな素材では衣類と擦れてすぐに破損してしまいます。 本製品に採用されている素材は、シートベルト素材(体に当る前提で作られた素材)に近く、エッジがソフトです。さらに通常のシートベルト素材では厚く重すぎる為、使用感はそのままに薄い素材を採用。ストラップとしてはこれ以上無いコストですが、あらゆる衣類との相性が良く、快適に使用できる様になりました。

5. 多くのストラップがそうである様に、可能な限り短くして使うのが最も体に優しい使い方です。当初は軍用のライフルスリングの様にストラップを瞬時に伸縮させる方向でデザインされていました。しかしながら実際に日々使用すると伸縮させる動作自体も無駄である事に気が付きます。ストラップ自体が伸縮し、常に体にフィットすれば装着も容易なのです。また、伸縮部分の開発も難航しました。通常の平紐タイプのゴムではどんなに高品質な製品でも1年持ちませんでしたし、通常のゴム紐では引っ掛かりが多くなります。本品は新しいデザインにより交換可能なゴム紐でありながらスマートなストラップ構造を維持したデザインを実現しています。

6. 本品下部には瞬時にストラップを分断する為のサイドリリースバックルがデザインされています。余裕が無い時には結局この方法が最も信頼性が高い方法です。バックルは最もソフトな操作感の物を採用。素手でもグローブをしていても確実に機能します。

||| HOWTOUSE? |||

使用方法 (使用例のシャフトは第一精工 オートキングフレーム 60-535X)

1. 本製品に付属している3枚の粘着面付ベルクロ(マジックテープ)をご使用のシャフトに貼り付けます。

Aの位置が必ず最上部に来る様に貼り付けをして下さい。次にBをハンドルがややたわむ程度に貼り付けます(Dが11-12cm程度)。
最後にCを張り付ける前にストラップの下部マウントをテープ等で仮止めし、背負ってみて下さい。Eの距離を徐々に伸ばして行き、タモが極力真っすぐになる位置が正解です。Eの距離が使用感に直結します。
尚、テープが接着しない様な特殊な表面、形状のシャフトには取付出来ません。

2. ストラップの取付。

位置決定後は全てベルクロテープを貼り、ストラップのベルクロを画像の配置で装着します。尚、ベルクロの粘着面は接着後約24時間で最大強度に達します。(剥がす場合は跡をCRC等で処理すると綺麗に剥がれます)

3. 装着完了。

以上でストラップの取付は完了です。ハンドル方向等にご注意下さい。

4. サイズ調整。

画像矢印の部品のボタンを押すとゴム紐が緩みます。最適な長さ(可能な限り短く)に調整して下さい。