||| WHY? DBLEZIPPOUCH |||

大野ゆうきプロデュース SEASCAPE ライフベストダブルジップポーチとは?

本製品はライフジャケットの胸部に装着するポーチです。完全オリジナルの縫製パターンにより、4.7 - 5.5インチクラスのスマートフォン(最大収納サイズ= 高さ:160mm 横幅+厚み:90mm ) + 小物類を収納出来る様デザインされています。その最大の特徴は独自のマウントシステムによるオフセットマウント。これによりキャスト時の腕の可動範囲を広げる事が可能です。

製品背景

ライフベスト用のアクセサリーポーチは各社から発売されていますが、あくまで釣り具メーカーのデザインするポーチは既存のパターンの流用か、海外工場主導で作られる製品が大半です。今回国内の主に軍需製品を専門に製造するメーカーの協力により、完全に一から大野ゆうきの希望するデザインを製品化しました。使い捨て、低価格製品が主の業界において挑戦とも言える製品ですが、元々この手の製品の使用環境はかなり劣悪とも言えます。結果的に日々の使用に耐えたのは、本製品の仕様でしか無かったのです。

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||| SEASCAPE |||

要求事項の解決

1. 4.7 - 5.5インチクラスのスマートフォン + 小物類が収納可能なデザインはあえて区画を2つに分けず、スマートフォンが入る部分にポケット(最大収納サイズ= 高さ:160mm 横幅+厚み:90mm )を設け、入口のみを2カ所にする方式で実現されました。これらにより、出し入れの際は2区画ポーチ並みの使い易さでありながら、小物類収納の方の最大容量を大幅に増大する事に成功しました。

2. 通常この手のポーチは止水ジッパーを採用するのが通常です。しかしながら止水ジッパーはその性格上開閉に力が必要です。容易な開閉には大型サイズのジッパーが必要ですが、小型ポーチの搭載は不可能になります。止水ジッパーがあればポーチ自体も防水であると錯覚しがちですが、止水ジッパーはあくまでジッパー開閉部から浸水しない製品であり、一般ユーザーが期待する様な「ジッパー開閉式の完全防水ポーチ」は、減圧弁を搭載する様な数万円クラスの製品しか製造出来ません(精密機器を守るには防水ケースに入れた方が現実的)。
本製品はジッパー部分への耐水性を高める為にカバー部分を設置、ある程度の水の浸入を防ぎつつ容易な開閉を実現しています。

3. 釣り具のベストにおいては現状マウントシステムの統一規格化がなされておらず、完全な汎用マウントは不可となっています。しかしながら多くの市販ベストは肩の部分が2インチ(約5cm)幅のナイロンテープですので、取付部分としては統一性があります。本製品はポーチが大型であるが故にキャスト時に腕に当たって邪魔になる事が多く見られました。そこでマウントを中央では無く、左右に少しずらせる方式としています。当初樹脂板に穴を空けて試作しましたが、腕回りというマウント箇所から疲労による破損が見られた為、最終的に硬質なベルト素材に穴を空け、熱処理するという前例の無いマウント方式になりました。

4. 前記システムに加えてより腕の可動範囲を広げる為に、左右ポーチ同士を連結(各種Dリング等が必要です)出来るシステムを考案しました。このシステムにより大型のポーチを2個マウントしていながら、通常よりもキャストし易くなると言うこれまでにない製品に仕上がっています(この方法には本ポーチが2個 + 連結部品が必要です)。

5. 本製品は軟らかい生地で作られた製品ですが、釣り具製品の脆弱なマウント環境を補うべく前後に樹脂フレームを搭載し、さらに必要に応じて通常の生地に補強構造を追加、専用に2種の特性の異なる生地を組み合わせた複合素材を製作しさらに剛性を高めています。また、特にキャスト時に衣類が触れて毛羽立ち、破損が多かったジッパー部分にカバーを追加。長年の使用に耐えうる製品になりました。

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