||| ABOUT |||

大野ゆうきプロデュース "SEASCAPE チヌキューブ・スライダー" とは?

従来型のチヌキューブでは攻め切れなかったオーバーハングした護岸や、よりスローなフォールスピードが求められる状況に対応させるべく開発された、「平たい形状の」チヌキューブです。セット方法の違いにより、バックスライドさせるか、スパイラルフォール(不規則にゆっくり落ちる)させるかを選択する事が可能になりました。中-上級者向けのチヌキューブです。

従来型のチヌキューブ、エサとの違い

年間を通して東京湾奥のチヌキューブの釣りを経験された方なら、8月を区切りにその前後で釣果の差が激しい事に気づかれたかも知れません。簡単に言えば従来型のチヌキューブはシーズン後半の高水温期に最もその能力を発揮します。逆にシーズン初期の低水温期や7月頃の貝が落ちだす時期等、威力が半減するタイミングが多々ありました。
その様な状況で手練れのエサ師が操る「イガイ」を使用した「スライダー釣法」は、圧倒的な釣果を叩き出します。その「スライダー釣法」をチヌキューブ素材で実現すべく、チヌキューブ・スライダーは開発されました。 従来型のチヌキューブとは異なりその操作は決して簡単とは言えませんが、専用の目印仕掛けを必要とせず外オモリで使用可能ですので、エサ釣りと比較すると格段に手軽と言えるでしょう。
落とし込み釣りは壁とルアー/エサとの距離が近い程釣果がアップします。ルアーが「壁を叩きながら」落ちて行くのが、チヌキューブ・スライダーの目指す所です。

||| SEASCAPE |||

購入/使用上のご注意1 - 重要

1. 基本的な注意点は通常のチヌキューブに準じます。

2. 必ず事前に風、流れの無い場所で練習して下さい。

3. 本品は中-上級者向けの製品です。

||| HOWtoUSE? |||

セット方法

セット方法は極めて重要でデリケートです。まずは針をワームへ真っすぐ刺し、正しい位置から針先を出す事が求められます。画像を参考に正しいサイズの針を使用して下さい。この時結び目が曲がっていると真っすぐにスライドしないので、「外掛け結び」を推奨しています。* 糸を出す方向(必ず内側)にご注意下さい。

ガン玉を打つ位置で「バックスライド」あるいは「スパイラルフォール」させる事が可能です。

* スライダーセッティング : 任意の方向へ20-30cmスライドさせる為のセット方法。
* スパイラルセッティング : よりスロー/イレギュラーにフォールさせる為のセット方法。スライダーが困難な場合のバックアップ手法。

投入手順とラインコントロール [ スライダーセッティング ]

スライダーセッティングにおいて主な操作方法と手順はイガイを使用したスライダー釣法と粗同じです。但し専用に設計された人造物である為、ラインやタックルの制限がありません。メインラインはナイロンやPEで操作可能で専用の仕掛けは必要ありません。また、通常のチヌキューブとのローテーションを考え、フックやウエイトは共用出来る様にデザインされています。尚、必ず事前に風、流れの無い場所で練習して下さい。

1. 壁に対して振り込む。真上から落とすのでは無く、ロッドで操作する。投入点は壁ギリギリを目指す。

2. リーダー(ハリス)が入るまで待つ。その後メインラインを沖側に払うと、ルアーがメインラインと逆方向にスライドする。

3. ロッドを戻し、画像の様にたるみを作る。ラインは極力水に浸けない。ルアーが正しく壁を叩くと、たるみが震える。アタリもたるみに出る。ルアーの沈降に合わせてロッドを下げ、たるみの形状を維持する。

4. ある程度の深さに到達すると、ルアーはメインラインの投入地点に引っ張られて壁から離れるので回収する。

うまく行かない場合 [ スライダーセッティング ]

この釣りにおいてうまくルアーが壁を叩かない原因の多くは「流れ」や「風」でラインが横に振られる事による物です。まずは無風/潮止まり時に練習して下さい。もちろん正しくセットされ、かつガン玉位置が正しい状態にある事は大前提です。上達するにつれ、ある程度の荒天でも対応出来る様になります。

また、足場が高い場所の方が操作が容易になり、満潮時に潮を被る様な場所では操作が困難となります。

セット方法と落ち方の違い

セット方法により各チヌキューブはフォールスピードとフォールの軌道が変化します。画像を参考に違いをイメージして下さい。
投入位置は全て壁ギリギリを厳守して下さい。

岸壁の構造と狙える魚位置の例

A. ストレートな岸壁。全てのチヌキューブのタイプ、セット方法で攻略可能。

B. スライダーセッティングのみで攻略可能。

C. 1-2位置ではA.と同じだが、3の位置はスライダーセッティングでも攻略不可。深い位置のハングはメインラインにルアーが引っ張られる為スライドしない。